ヴェレダ・ジャパンの公式サイト(weleda.jp)は、2026年8月18日付のお知らせで、不正アクセスによるシステム侵害を受けて公式オンラインショップでの直接販売を一時停止したと発表しました。再開時期は公式に示されておらず、正規品の購入先として公式外部ショップ(Amazon店、ネイチャーズウェイ公式オンラインショップ、ネイチャーズウェイ楽天市場店)が案内されています。公式の直販が止まっている間は、検索で出てくる販売店のどれが正規なのか見分けにくくなります。私なら、注文の前に店名がこの3つと一致しているかを最初に確かめます。似た名前の出品者が並んでいても、店名が違えば正規の案内には入っていないと考えて候補から外します。
WELEDA(ヴェレダ)は1921年に製品の商業生産を始めたブランドで、2026年で105年目にあたります。この記事では、公式サイトや正規輸入代理店の公開情報にもとづいて、WELEDAの基本情報と今の購入先、NATRUE認証の中身、日本で「オーガニック」「無添加」という表示がどう扱われているのかを整理します。商品の使用感を試したものではありません。
WELEDAはどんなブランドか
WELEDAは、医師イタ・ヴェグマンと哲学者・科学者ルドルフ・シュタイナーが関わって始まったブランドです。Weleda Groupの公式サイトによると、1921年にドイツのシュヴェービッシュ・グミュントで医薬品とスキンケア製品の商業生産を始めました。公式は「Since 1921」と表現しており、100年以上の歴史をもつことになります。ブランド名のVeledaは、賢い癒やし手の女性に与えられた称号に由来すると説明されています。
日本の正規輸入代理店である株式会社ネイチャーズウェイは、WELEDAを「スイス発オーガニックコスメのパイオニア」とし、現在世界50か国以上で親しまれているブランドと紹介しています。人智学(アントロポゾフィー)にもとづいた薬草選定がベースにあるトータルケアブランドという位置づけです。国内には横浜ベイクォーター店、日比谷シャンテ店、吉祥寺店、神戸店の4つの直営店があります。
WELEDAの特徴
薬用植物をバイオダイナミック農法で育てる
公式によると、WELEDAは世界8か所の自社農園で、バイオダイナミック農法の原則に沿って薬用植物を育てています。植物・動物由来の原料のうち80%超が認証を受けた有機農業から調達されている、というのが公式の説明です。原料の段階から栽培方法を開示している点は、成分表示だけでは分からない部分を知る手がかりになります。
ただしこれは原料や処方の考え方の説明であり、特定の肌トラブルを治す、必ず改善するといった医薬品的な効果を保証するものではありません。
幅広い商品ラインと価格帯
ネイチャーズウェイ公式オンラインショップの商品一覧では、フェイスケア、サンケア、ボディケア&バス、ヘアケア、オーラル&リップ、ベビー&ママ、メンズケアといったカテゴリに分かれています。同ショップのWELEDA商品は全68件で、そのうち価格が分かる63件では約50件が2,090円から5,500円の範囲でした。最も安いもので770円、最も高いもので6,820円(いずれも税込)です。ショップの表示は税抜と税込の併記なので、比べるときは税込の数字をそろえて見てください。価格の幅が広いので、気になるカテゴリをひとつ決めてから一覧を見るほうが迷う時間は短くなると考えます。5,500円以上で送料無料になる条件もあるため、まとめて買うか1点だけにするかを先に決めておくと計算が楽です。
今どこで買えるか
2026年8月18日のお知らせ以降、weleda.jpでの直接販売は止まっています。公式が案内する購入先を表にまとめます。
| 購入先 | 位置づけ | 確認しておきたい点 |
|---|---|---|
| ヴェレダ公式オンラインショップ(weleda.jp) | 公式の直販 | 2026年8月18日から直接販売を一時停止中。再開時期は未発表 |
| ネイチャーズウェイ公式オンラインショップ | 正規輸入代理店の直販。公式外部ショップ | 送料は税込550円(北海道・沖縄は880円)、商品合計5,500円以上で送料無料。お客様都合の返品・交換は不可 |
| ネイチャーズウェイ楽天市場店 | 公式外部ショップ | 条件は店舗ページで確認 |
| Amazon店 | 公式外部ショップ | 条件は店舗ページで確認 |
| 直営店 | 横浜ベイクォーター店、日比谷シャンテ店、吉祥寺店、神戸店 | 実物を見て選べる |
ネイチャーズウェイ公式オンラインショップでは、不良品や誤配送の場合に限り、受け取りから8日以内・未開封で返品を受け付けています。なお今回の不正アクセスについて、weleda.jpのお知らせには個人情報への影響などの記載はありませんでした(2026年10月5日確認)。以前に公式サイトで買い物をしたことがある人は、weleda.jpのお知らせを直接確認してください。
オーガニック認証は「何を求める認証か」で読み分ける
認証マークは認証ごとに求めるものが違うため、マークの有無だけでなく、どの認証なのかまで見ておくと判断しやすくなります。
| 認証・制度 | 運営 | 何を求める認証か | 押さえておきたい点 |
|---|---|---|---|
| NATRUE | ブリュッセルに本部を置く国際的な非営利団体(2007年設立) | ナチュラル化粧品・オーガニック化粧品であること | ナチュラルとオーガニックの2段階。オーガニックは動植物原料の95%以上が認証有機栽培または認証ワイルドコレクト由来。合成香料・合成着色料、シリコーン、パラフィン、マイクロプラスチック、合成油脂、遺伝子組み換え原料などは使えない |
| COSMOS | 欧州の認証団体による共通規格 | オーガニック・ナチュラル化粧品の規格 | ORGANICとNATURALの2種類。ORGANICは物理的に加工された農業由来原料の95%以上と製品全体の20%以上(洗い流す製品などは10%以上)がオーガニック。NATURALにはオーガニック比率の下限がない(2026年10月5日確認、COSMOS-standard Version 4.2) |
| ECOCERT | フランスの認証機関 | 化粧品などの認証を行う機関 | 表示を見たら、どの規格にもとづく認証かを確認したい |
| 有機JAS | 農林水産省 | 日本の公的な有機の検査認証制度 | 農産物など食品・農畜産系の制度で、化粧品のための制度ではない |
NATRUEはヴェレダなど欧州の先駆的な企業の主導で2007年に設立された団体です。NATRUEのシールは個別の商品には付けられず、ブランドまたはサブブランドの75%以上の商品が認証を受けている場合に表示できる仕組みです。また、NATRUE認証の化粧品が必ずしもビーガンとは限らないと公式に書かれています。シールが個別の商品ではなくブランド全体の認証割合と結びついている点は、見落としやすいところだと感じます。気になる商品があるときは、ブランドの印象だけで決めず、その商品自体の表示まで見ておくと納得して選べます。
Weleda UKの公式サイトでは、ヴェレダの化粧品は100%がNATRUEの基準に沿った認証ナチュラルコスメであり、ナチュラル&オーガニック化粧品170品すべてにNATRUEシールが付いていると説明されています。日本で販売されている個々の商品は、パッケージの認証マークで確かめてください。
日本には「オーガニック化粧品」の公的な基準がない
ここまで挙げた認証のうち、NATRUE、COSMOS、ECOCERTは海外の団体によるものです。日本の有機JASは食品の検査認証制度で、化粧品のオーガニックについて国が定めた基準ではありません。たとえばネイチャーズウェイは山梨県北杜市に3,850平方メートルの有機栽培の自社農場を持ち、2012年にその農場で有機JAS認証を取得しています。有機JASが認証するのはこうした農場や農産物の側です。「オーガニックコスメ」という言葉は公的に定義されておらず、判断材料になるのは、海外認証の取得状況か、メーカーが自ら公開している基準です。
同じことが「無添加」という表示にも当てはまります。化粧品の無添加には法律上の統一された定義がありません。かつては表示が義務づけられた「表示指定成分」があり、これらを配合していないことを指して無添加と呼ぶ使われ方が広まりました。その後、化粧品の全成分表示が義務化され、表示指定成分という区分はなくなりました。具体的な成分数や年は厚生労働省などの公式資料で確認してください。表示指定成分のころの感覚のまま、無添加と書かれていれば肌にやさしいと受け取ってしまう人は今も少なくないように思います。言葉の成り立ちを知っておくだけでも、パッケージの印象に引っぱられにくくなります。WELEDAのように認証を前面に出すブランドでも、見るべき場所が全成分表示であることは変わりません。
現在の「無添加」は、何を添加していないのかをメーカーが自分で決めて名乗る表示です。パラベン無添加なのか、香料や着色料まで含むのかは商品ごとに違うため、無添加という言葉だけで安全性を判断せず、全成分表示を確認するのが確実です。読み方は化粧品の全成分表示の読み方で整理しています。
向いている人・向いていない人
自然由来の成分やオーガニックの考え方を重視してブランドを選びたい人、植物の香りや使用感も含めて世界観ごと楽しみたい人、幅広いラインナップから生活シーンに合うアイテムを探したい人には向いていそうです。
一方で、無香料やごく限られた成分だけのシンプルな処方を求める人にとっては、植物由来の香りや成分の種類が多い点が好みと合わない場合もあります。NATRUEが使えないとするのは合成香料で、香りそのものがないという意味ではありません。香りを避けたい人は全成分表示を確認してください。直営店でテスターを試せるなら、実際に確かめてから選ぶ方法もあります。迷いどころは、香りも含めて楽しみたいのか、肌に触れる成分の数を減らしたいのかという優先順位です。後者を重視するなら、成分の種類が少ないブランドと並べて全成分表示を見比べると、自分に合う方向が見えやすいと考えます。
購入前に確認しておきたいこと
肌質や好みに合うかは、商品ページの成分表示と香りの説明で事前に確認してください。化粧品か医薬部外品かの区分は、パッケージの表示で確認してください。
天然由来の成分でも肌に合わないことや、まれにアレルギー反応が出ることがあります。初めて使う商品は目立たない部分でパッチテストを行い、赤みやかゆみなどの異常があらわれた場合は使用を中止して皮膚科など専門の医療機関に相談してください。効果の感じ方には個人差があります。
購入は、公式が案内する公式外部ショップか直営店から選ぶのが確実です。ネイチャーズウェイ公式オンラインショップはお客様都合の返品を受け付けていないため、初めての商品は少量のものから試すと失敗が少なくなります。直接販売の再開や自主回収などのお知らせは公式サイトのお知らせ欄に出るため、購入前に一度確認しておいてください。
よくある質問
Q. WELEDAはオーガニック認証を取得していますか。
Weleda UKの公式サイトでは、ヴェレダの化粧品は100%がNATRUE認証のナチュラルコスメで、170品すべてにNATRUEシールが付いていると説明されています。NATRUEにはナチュラルとオーガニックの2段階があり、どちらの段階かは商品によります。日本で販売されている商品は、パッケージや商品ページの表示で確認してください。
Q. 公式サイトで買えないのはなぜですか。
2026年8月18日付のお知らせで、不正アクセスによるシステム侵害のため公式オンラインショップの直接販売を一時停止したと発表されています。正規品はAmazon店、ネイチャーズウェイ公式オンラインショップ、ネイチャーズウェイ楽天市場店の公式外部ショップで購入するよう案内されています。
Q. バイオダイナミック農法とオーガニック栽培は同じものですか。
同じではありません。農薬や化学肥料を使わない点は共通しますが、バイオダイナミック農法は農場全体を一つの生態系として循環させる考え方を含む、より範囲の広い農法です。
Q. NATRUE認証の商品はビーガンですか。
NATRUEの公式説明では、認証された化粧品が必ずしもビーガンとは限らないとされています。動物由来の原料を避けたい場合は、全成分表示を個別に確認してください。
Q. 敏感肌でも使えますか。
植物由来の成分でも肌に合わないことはあります。敏感肌向けとして紹介されている商品かどうかを確認したうえで、パッチテストをしてから使い始めてください。
Q. どこで買うのが確実ですか。
公式が案内している公式外部ショップ(Amazon店、ネイチャーズウェイ公式オンラインショップ、ネイチャーズウェイ楽天市場店)か直営店4店です。並行輸入品は表示や保管状況が分からないことがあります。
Q. 妊娠中や子どもにも使えますか。
ネイチャーズウェイの商品一覧には「ベビー&ママ」のカテゴリがありますが、体調や肌の状態には個人差があります。心配な場合は使用前に医師や薬剤師に相談してください。
オイル・スクワラン系の記事
油分で保湿するタイプのスキンケアは、原料の由来と酸化のしやすさが選ぶときの分かれ目になります。WELEDAのオイル系製品を見るときも、同じ視点が使えます。
16ブランドを横断して比較したい場合は無添加コスメ16ブランドの情報公開度スコアで、全成分表示・不使用根拠・価格帯などを一覧で確認できます。
まとめ
WELEDAは1921年から製品を作り続けてきたブランドで、人智学にもとづく薬草選定と、自社農園でのバイオダイナミック農法による薬用植物の栽培を特徴としています。2026年8月18日から公式サイトでの直接販売が止まっているため、今はAmazon店、ネイチャーズウェイ公式オンラインショップ、同楽天市場店、直営店が正規の購入先です。日本には化粧品のオーガニックにも無添加にも公的な基準がないため、NATRUEなどの認証の中身と全成分表示という二つの手がかりを使って、自分の肌質や好みに合うかを購入前に確かめてください。
オーガニック認証の種類や日本の表示ルールを別ブランドとも見比べたい場合は、無添加コスメの比較ガイドと、認証を解説した記事が役に立ちます。
あわせて読みたい
- 無添加コスメの「オーガニック認証」とは COSMOS・エコサートと国内表示ルールの違い ― COSMOSやエコサートなど海外のオーガニック認証で、何が決まっていて何が決まっていないかを整理しています
- 「オーガニック」と「無添加」、同じようで違う話 ― 「オーガニック」と「無添加」が別の基準で使われる言葉だという整理です
出典(いずれも2026年10月4日確認)
- ヴェレダ・ジャパン「公式サイト トップ(お知らせ)」https://www.weleda.jp/
- Weleda UK(Weleda Group)「Weleda Heritage」https://www.weleda.co.uk/weleda/our-story/heritage
- Weleda UK(Weleda Group)「Identity」https://www.weleda.co.uk/weleda/our-story/identity
- Weleda UK(Weleda Group)「NATRUE」https://www.weleda.co.uk/weleda/our-responsibility/natrue
- ネイチャーズウェイ「はじめての方へ」https://www.naturesway.jp/aboutnw/
- ネイチャーズウェイ「取り扱いブランド紹介」https://www.naturesway.jp/brand/
- ネイチャーズウェイ公式オンラインショップ「WELEDA商品一覧」https://www.naturesway.jp/shop/c/c40/(2ページ目 https://www.naturesway.jp/shop/c/c40_p2/、3ページ目 https://www.naturesway.jp/shop/c/c40_p3/)
- ネイチャーズウェイ「特定商取引法に基づく表記」https://www.naturesway.jp/help/tradelaw
- 農林水産省「有機食品の検査認証制度(有機JAS)」https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html
- COSMOS-standard AISBL「COSMOS-standard Version 4.2」(2026年10月5日確認)https://media.cosmos-standard.org/filer_public/2f/6b/2f6bd179-76e1-46bc-b76f-b503e3ccb135/cosmos-standard_v4-2.pdf
- ヴェレダ・ジャパン「不正アクセスによるシステム侵害発生のお詫びとヴェレダ公式オンラインショップサービス一時停止のお知らせ」(2026年10月5日確認)https://www.weleda.jp/notice.html
アイキャッチ画像は無添加ノートが作成したイメージで、実際の商品・サービスの写真ではありません。