「エミューの雫」は、走鳥類エミューの脂肪から採ったオイルだけを詰めた、全成分エミュー油100%のスキンケアオイルです。この記事では、販売元やラインナップといった基本情報に加えて、エミューオイルという原料そのものの成り立ち、馬油・ホホバオイル・スクワランとの違い、酸化や保管の考え方までをまとめました。購入前に迷いやすい点はよくある質問でも整理しています。
エミューの雫はどんな商品か
エミューの雫を発売しているのは、福岡市に本社を置く株式会社ユーコネクトです。健康食品や美容商材の販売・卸売りを手がける会社で、エミューオイルを軸にしたシリーズを展開しています。オイル本体は原料をオーストラリアで採油・精製し、日本国内で再度ろ過精製して仕上げるという流れが公式サイトで説明されています。
ラインナップはオイル単品のほかに洗顔料の「クリスタル石鹸」、保湿の「オールインワンゲル」、別容量のオイル「エミューム」があります。オイル単品は15mlと72mlの2サイズで、公式通販での価格は15mlが1,980円、72mlが7,150円(いずれも税込)。2本以上のセットや定期便では単価が下がる設定です。価格・送料・ポイント還元・セット内容は変更されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の表示を確認してください。
そもそもエミューオイルとは何か
エミューという鳥
エミューはヒクイドリ目に分類されるオーストラリア原産の鳥で、体高はおよそ1.6〜2.0メートル、体重は40〜60キロほど。ダチョウに次いで背の高い鳥として知られ、翼が退化して飛ぶことはできず、その代わり時速50キロ近くで走ります。オーストラリアの先住民が古くから脂肪を利用してきたという伝承があり、これがエミューオイルの由来として紹介されることが多い背景です。
脂肪から採るオイルと精製の度合い
エミューオイルは皮下脂肪を加熱して分離し、ろ過や精製を経て化粧品原料にしたものです。化粧品の全成分表示では「エミュー油」という名称で記載されます。オレイン酸を中心とする一価不飽和脂肪酸が多く、リノール酸やα-リノレン酸も含む組成で、不飽和脂肪酸の割合が7割前後という報告があります。
気をつけたいのは精製の度合いによって性質が変わる点です。精製回数が少ないバージンタイプは色が乳白色から黄色まで幅があり、原料由来のにおいが残りやすい一方、脱ガム・脱色・脱臭まで通した精製タイプは色もにおいも軽くなります。エミューの雫は化学的な漂白や高温処理を避け、低温でろ過精製することでにおいを抑えたと説明されています。ロットごとの色やにおいの差は、天然油脂である以上ある程度は起こり得るものです。
日本国内での飼育と生産
エミューは輸入原料というイメージがありますが、日本でも飼育されています。北海道網走市では東京農業大学オホーツクキャンパスが市と連携してエミューを飼育し、大学発ベンチャーが肉・卵・羽根・オイルの商品化に取り組んでいます。佐賀県基山町のように、地域の解体処理施設で処理したエミューから採油し、脱ガム・脱色・脱臭までを国内工場で一貫して行う純国産の流通もあります。原料の産地と精製地は製品ごとに違うので、気になる場合は表示や公式サイトで確認するのが確実です。
エミューの雫の特徴
全成分がエミュー油だけ
保存料・香料・着色料といった添加物を配合せず、成分表示はエミュー油100%です。ただし化粧品の「無添加」には法律で決まった統一の定義がなく、何を入れていないかは商品ごとに異なります。無添加という言葉だけで判断せず、全成分表示を見て何が入っていないのかを確かめるのが基本の考え方です。
低温でのろ過精製
公式サイトでは、化学物質による漂白や脱臭、高温での煮沸を避けて低温で丁寧にろ過する製法を採っていると説明しています。オーストラリアで精製したオイルを日本でもう一度仕上げる二段構えで、においを抑える狙いがあるとされています。
伸びの良さと使う量
小豆粒ほどの量で腕全体に伸びるとされるほど伸びがよく、少量で足りるタイプです。オイルは量を使いすぎるとべたつきの原因になるので、まず1〜2滴から様子を見て、乾燥が気になる部分にだけ重ねる使い方が向いています。化粧水のあとに使うオイルで、うるおいを保つ目的で使われます。
温度で固まることがある
エミューオイルは気温が下がると白く濁ったり固まったりします。これは油脂の性質によるもので、品質が落ちたわけではありません。手のひらで温めるか、ぬるま湯で湯せんすれば元の状態に戻ります。
エミューオイルと馬油・ホホバオイル・スクワランの比較
| 項目 | エミューオイル | 馬油 | ホホバオイル | スクワラン |
|---|---|---|---|---|
| 由来 | エミュー(鳥)の皮下脂肪。動物性の油脂 | 馬のたてがみや皮下の脂肪。動物性の油脂 | ホホバの種子。植物由来だが油脂ではなく液状ワックスエステル | オリーブやサトウキビ由来のスクワレンに水素を加えたもの。炭化水素 |
| 主な成分 | オレイン酸などの不飽和脂肪酸が7割前後、パルミチン酸なども含む | パルミトレイン酸を比較的多く含む | ヒトの皮脂にも含まれるワックスエステル | 単一成分に近く組成が安定 |
| 常温での状態・感触 | さらりとした液状。低温で白濁・固化しやすい | やわらかい半固形〜バター状でこっくり重め | 液状でさらっとしている。低温で固まることがある | 無色透明でごく軽い伸び |
| 酸化安定性 | 油脂としては安定的とされるが不飽和脂肪酸が多く、開封後は早めに使い切る前提 | 4種の中では酸化しやすいとされ長期保存に不向き | ワックスエステルのため安定性が高い | 最も安定性が高い部類 |
| においの傾向 | 精製度合いで差が出る。未精製寄りは特有のにおいが残る | 独特の獣脂系のにおいを感じる人がいる | ほぼ無臭〜ごく軽い植物臭 | ほぼ無臭 |
| 価格帯の傾向 | 原料が希少で容量あたりの単価は高め | 入手しやすく比較的手ごろ | 中程度。精製・未精製で幅がある | 中程度で流通量が多い |
| 動物由来か | 動物由来(ヴィーガン非対応) | 動物由来(ヴィーガン非対応) | 植物由来 | 植物由来のものを選べば対応可 |
価格は容量・販売店・時期で変わるため、目安として比較したうえで実際の金額は各公式サイトで確認してください。
向いている人・向いていない人
向いているのは、成分がシンプルなオイルを1本で顔から体まで使いたい人、重すぎるテクスチャが苦手でさらっとしたオイルを探している人、乾燥が気になる部分に少量ずつ足す使い方をしたい人です。ボトルを増やしたくない人にとって、用途を分けずに使える点は分かりやすい利点になります。
逆に向いていないのは、動物性原料を避けたい人、香りを楽しみたい人、できるだけ費用を抑えたい人です。オイル自体が肌質に合わない場合もあるので、オイルでべたつきや吹き出物が出やすい自覚がある人も慎重に考えたほうがよいでしょう。
購入前に確認しておきたいこと
使い始める前には、腕の内側など目立たない部分に少量つけて様子を見るパッチテストを行うと安心です。動物由来の原料なので、アレルギー体質の人や妊娠中の人、赤ちゃんに使う場合は事前に医師へ相談しておくと判断しやすくなります。
保管は直射日光と高温多湿を避け、キャップをしっかり閉めて冷暗所へ。公式サイトの案内では、未開封でおよそ3年、開封後は1年から1年半ほどが目安とされています。夏場は配送中や車内に置いたときの温度上昇にも注意し、いつもと違うにおいを感じたら使用をやめてください。
定期便を利用する場合は、次回発送日の何日前までに連絡すれば変更・停止できるのかを申し込み前に確認しておくと、後で慌てずにすみます。
よくある質問
Q. 顔に使えますか。
顔にも使えるオイルとして案内されています。化粧水などで水分を入れたあと、1〜2滴を手のひらで温めてからなじませ、足りない部分にだけ重ねる使い方が扱いやすいです。目に入った場合はこすらず水で洗い流してください。
Q. 赤ちゃんに使ってもいいですか。
公式サイトでは赤ちゃんにも使える商品として紹介されています。ただし肌の状態には個人差があり、湿疹などが出ている場合は自己判断で塗らず、小児科や皮膚科に相談してから使うほうが安全です。使う前に少量で試すこともおすすめします。
Q. においはありますか。
エミューオイルは本来、原料由来の特有のにおいがあります。エミューの雫は日本での再精製でにおいを抑えたと説明されていますが、無香料のため香りづけはされておらず、まったくの無臭とも限りません。天然油脂なのでロットによる差が出ることもあります。
Q. 保管方法と使用期限を教えてください。
直射日光の当たらない冷暗所で、キャップを締めて保管します。目安は未開封で約3年、開封後は1年〜1年半とされています。冷蔵庫など低温では固まりますが品質の問題ではなく、常温に戻すか湯せんすれば元に戻ります。
Q. 動物由来ということはヴィーガン対応ではないのですか。
その通りで、エミューオイルはエミューの脂肪から採るためヴィーガン化粧品には該当しません。動物性原料を避けたい場合は、ホホバオイルや植物由来のスクワランなど植物性のオイルを選ぶことになります。
Q. 馬油と何が違いますか。
どちらも動物由来ですが、馬油は半固形でこっくりした感触、エミューオイルはさらりとした液状という違いがあります。酸化のしやすさや価格帯も異なるため、上の比較表を参考に、使いたい部位と好みのテクスチャで選ぶとよいでしょう。
Q. 国産のエミューオイルもありますか。
あります。北海道網走市や佐賀県基山町など国内で飼育されたエミューを原料に、国内工場で精製した製品も流通しています。エミューの雫はオーストラリア産の原料を日本で再精製するタイプなので、産地にこだわる場合は各商品の表示を見比べてください。
エミューオイルのように単一原料のオイルを、ほかの保湿アイテムと比べたい場合は無添加コスメの比較ガイドをご覧ください。
オイル・スクワラン系の記事
エミューオイルのように油分で保湿するスキンケアは、原料の由来と、酸化や保管のしかたが選ぶときの分かれ目になります。馬油やホホバオイル、スクワランとの違いも合わせて見ておくと整理しやすくなります。
公開情報をもとにした16ブランドの比較は無添加コスメ16ブランドの情報公開度スコアにまとめています。
まとめ
気になった方は、スキンケアオイル「エミューの雫」を見てみるから、容量やセットの詳細と最新価格を確認してみてください。
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出典 商品・サービス情報は各社の公式サイト